2016年4月8日

アメリカのラボ事情



こちらに来てすぐにラボミーティングがあり、ボスから以下のように挨拶がありました。




「我々は非常に競争的なフィールドにいる。常に前進して最先端の研究を続けなければならない。そうでなければすぐにライバルに先を越され、研究資金を奪われてしまう。研究を前進させるのに必要なのは、研究をDriveすることである。私がDriveするのではない。あなたがする。あなたは研究について自発的に考え、論文を読み、実験をデザインし、モチベーションを保って仕事に励む必要がある。ハードワークが必要だ。」


「研究に必要なのはチームワークだ。これは日本とおそらく最も違う部分だろう。日本では各自が別々に全ての実験を行い、互いにあまり干渉しないと聞く。しかしここでは違う。あなたは彼のタンパク精製を命じられることがある。彼女はあなたのプラスミドコンストラクションをすることがあるだろう。大事なのはチームワークだ。これは私にもメリットがあるし、あなたにもメリットがある。研究が進めばファンディング(注:研究予算)が獲得できる。あなたはファンディングで雇用されている。もし1件のファンディングを失うと、この中から2人は研究室を去ることになる。誰かはわからない。私も特別ではない。私のサラリーもファンディングで賄われている。」


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アメリカのラボ事情は日本と大きく異なるようです。
少なくともうちの大学では、ボスの立場は日本ほど安泰ではなく(日本も大概ですけど)予算が取れなくなるとラボが消滅することは珍しくないそうです。実際に隣のラボは閉鎖されていて、そこのPI(教授か准教授)はいまテクニシャンをやってるそうです。教授からテクニシャン…。


というわけで、頑張らないといけないなあと思った1日でした。




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