2017年2月24日

アメリカで刺身を食す

突然ですが、和食派ですか?洋食派?
僕は和食派です。

昔読んだ誰かの本に、ホームシックは醤油好きと比例するとあった。
僕は大学入学で家を出て、それからずっと一人暮らしだが、
ホームシックというものになったことはない。
自分は適応できる、と思っていた。

しかし海外は違った。


和食食いてー!!!

毎日ピザとバーガーとステーキとサラダじゃやってられん。
というかステーキって肉焼いただけじゃん。
サラダだって野菜切っただけだし。

アメリカに来てから、日本では絶対に作らなかったタイプの料理を
ちょいちょいするようになっている。
粟ぜんざいとか、小麦粉からほうとうとか、豚カツ揚げたりとか。
でも滞在1年にして、刺身欲が限界を迎えてしまいました。


近所の市場の魚屋で、おじさんに

Do you have a sushi-row-fish?

と聞くと、満面のイエス。しかしサーモンとツナしかないとのこと。
ツナは高かったので、サーモンをお買い上げ。
0.5ポンドで10ドルくらい。悪くない。

アメリカの刺身についてですが、
生食用の魚はすべて一度極低温で冷凍する義務があるそうです。
サーモンに付くサナダムシ、肺吸虫などの寄生虫を考えると、
ある意味、日本より安全かもしれません。

あとは、やっぱり細菌性の食中毒。
というかビブリオですよね。

ビブリオは冬場の低水温では基本的に安全だけど、
市場のおじちゃんは適当なマナイタとナイフで切り分けてたし、
ほかの魚からの汚染が心配です。
なので、切り身を水道水で水洗いしてしまった。
(本当は切り身を洗うのは旨味が抜けるから御法度です)
しかしビブリオは水道水に弱く、洗うと結構死ぬし、
食中毒の恐怖には代えられない。

あとはさっさと刺身引いて、常温に置かずにすぐ食せば大丈夫。
気になるなら表面を湯引きすればさらに安全かな。

これまで3回食べたけど、今のところおなかは大丈夫です。
皆さんもよい刺身ライフを!!



2017年2月12日

カラビナの強度と安全環(DMM / Zodiac I Beam Keylock Carabiner)

クライミングって、実は(?)すごく危険な遊びです。
だから自分を連結するカラビナは、できる限り高強度のものを使いたい。
今回は、DMMのカラビナ Zodiac I Beam Keylock Carabiner を褒め倒します。
ゾディアックと読むのかな。


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DMM ゾディアック スクリューゲート DM0350
価格:2937円(税込、送料別) (2017/2/11時点)


こいつのいいところは、まず高強度。
一般的なスペックでも他を圧倒するものがあります。
縦軸:32kN
横軸:12kN
オープンゲート:12kN

カラビナは、正しい方向に力がかかった場合であれば、
20kN くらいの強度があれば、まず壊れることはないでしょう。
しかし、この正しい方向というのが曲者。

カラビナが回転してマイナーアクシスになり、破断する事故は有名です。
一般的な墜落による最大入力は、支点で 12kN ほどだそうです。
一方で通常のカラビナのマイナーアクシスは 7-8kN です。
クラックで使うカムの強度は 12kN ほど。ゾディアックも 12kN。

つまり、横軸荷重になってもなんとか耐えてくれる可能性が高いです。
また、ゲートが岩に向いてテコの原理が働いたり、
色々な可能性を考えると、強度は高いほうが当然良い。


さらに、このカラビナはゲートの押し開けにも非常に強いです。
そもそも、安全環はゲートが勝手に開かないように抑えるのが役目。
安全環自体に大した強度はありません。

通常の安全環付カラビナは、ロック時のゲート固定強度が 1kN だそうです。
これは静加重で 100kg 程度なので、懸垂で止まるなど少しの加速度があれば、
あっという間に達成されてしまう数値です。

DMMの独自規定で、この強度は 5kN に定められ、より安全になっています。
そして、ゾディアックのゲート固定強度はなんと 11kN。



これにより、例えばエイト環使用時のゲート押し開け事故や、
アンカーのハンガー乗り上げによるゲート解放事故を防ぐことができます。
前述の通り、墜落時の支点にかかる最大入力は 12kN であり、
11kN はレアケースへの保険としてはかなり良い部類なのではと思います。
詳細は以下の動画を参照。





さらなる強度を求める向きには、
スチールカラビナという隠し球もあります。
こいつらは 50kN などという規格外の強度を誇ります。
グリベルやメトリウスから出ています。
重いので僕は使いませんけどw