2013年5月21日

食器の殺菌・滅菌について


暖かくなりました。
病原性大腸菌O-157など、
食中毒が危ない時期になりますね。


除菌が出来る洗剤などが売れていますが、
どれも「完全」な滅菌法ではないです。


完全な滅菌には、専門の器具が必要です。
今回は「オートクレーブ」を紹介します。

単に、自分がいつも研究室で使っている滅菌器が、
アマゾンで売っていたので、調子に乗って記事にしてみただけですがw






完全な滅菌には専用器具が必要


世の中に消毒法はいろいろあります。
でも、どれも完全な消毒、すなわち「滅菌」は出来ません。


たとえばアルコール消毒ですが、
ほとんどのカビには効果がありません。
ノロウイルスにも無効とされています。


熱湯消毒はもう少し有効です。
ノロウイルスは死滅するとされています。
ですが、一部の耐熱菌(納豆菌の仲間等)は生き残ってしまいます。
彼らは芽胞という耐熱性のカプセルを作るのです。




熱による滅菌操作


熱で病原菌を殺す方法は、
微生物学的に見て二種類あります。


①乾熱滅菌
 (乾いた状態で加熱し、180℃で2時間保温する)
 芽胞を含む、全ての微生物を滅菌することが出来ます。
 器具が乾いている必要があるため、
 ガラスと金属にしか適用できません。


②オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)
 (高圧の水蒸気存在下で加熱し、121℃で15分保温する)
 乾熱滅菌と同様、全ての微生物を滅菌することが出来ます。
 水で濡れた器具も滅菌することができ、
 更には水や水溶液も滅菌することが可能です。
 プラスチックやシリコンなどで、熱に強いものも滅菌できます。
 ※ごく一部の超耐熱菌などは、オートクレーブに耐えるらしいです。
 でも家庭には間違いなく居ない(マリアナ海溝の底とかにしか居ない)ので大丈夫。
 


オートクレーブは、優れた性能を持つ、専門家用の滅菌器具です。
多くの医療機関や研究施設、大学等で使われています。


赤ちゃんの哺乳瓶や、ノロウイルスに汚染された食器、
まな板、包丁などなどの除菌。
完全に滅菌したいものは案外多いものです。
今後は新型インフルエンザが流行すると懸念もあります。


安い買い物ではないですが、
あれば安心なのは間違いないです。
オートクレーブは、小型の製品なら電子レンジ程度のサイズですし、
全自動なので操作も非常に簡単です。
気軽に使え、医療レベルの清浄度を作り出すことが出来ます。
友達を呼んだときなど、バイオテロでもするのかと疑われそうですが…。


不測の事態に備え、ご家庭に1台。いかがでしょうか。







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