少しだけ時間が空いたので、市内観光するかと思いきや、
ボストンってそれほど見るところがないのね。
アメリカ独立戦争の発端がボストン(ボストン茶会事件)だったり、
米国史ではそれなりに重要な都市なのですが。
市内中央にはフリーダム・トレイルという観光経路が準備され、
独立戦争の記念モニュメントなどを回ることができます。
このモニュメントには今でも献花が絶えず、関心の高さがわかります。
これほど素直に、過去の戦いを誇りにできるのは、
ある意味羨ましいというか、若者を見ているような感覚を覚えたり。
ただ、米国人でもないし米国史にそれほど思い入れもないので、
今回はこちらをみてきました ↓↓
駆逐艦・カシン・ヤング
この駆逐艦は太平洋戦争時に使用され、現在は記念館として公開されています。
戦闘艦は横浜の戦艦三笠以外に見たことがなく、特にWWIIは初だったり。
中に入ると、爽やかな米国海軍の兄ちゃんに挨拶されます。
敵だったのよ〜とか思いながら艦内へ。
歓迎される |
この主砲塔がたまらんねw |
艦内に入ると、甲板からすぐに40mm対空砲が見えてきます。
映画とかでよくみるやつですね。結構でかい。
毎秒160発の弾丸を発射できるそうです。
そして…カミカゼがこの船にもヒットしたらしい。
日本人である自分としては、正直40mmなんかよりも、その時の
戦闘機搭乗員の心中を想像するとね。
まさか70年後に、子孫が観光でこの艦に乗るとは思わなかったでしょう。
無念に思うだろうか…
でも、本当は誇るべきことなのかもしれない。
ほかにCICもありました。
戦争後期には、艦長が艦橋にいるべきか、CICにいるべきかで
論争があったそうです。ほとんどの情報は艦橋ではなく、
戦闘指揮室に集まる時代になっていたそうです。
20mm機関砲 |
艦尾の20mm機関砲。
となりの解説板にはこうありました。
「…20mm。その音を聞くといつも心中が寒くなった。
なぜなら、それは敵が最終防御ラインに肉薄していることを意味するのだ。」
20mm機関砲の照準器。当時のもの。これで零戦を狙っていたのか… |
20mmの照準器を覗いてみましたが、いまから70年前に
まさにこの窓から日本機を狙っていたのですね…
とまあ、いろいろ考えることもありましたが、なかなか興味深い訪問でした。
軍艦がすきなら一度行って損はないと思いますよ。ちなみにアクセスは、あまり地下鉄の便がよくありません。
ノース・ステーションから徒歩が一番確実かと思います。
駅から北へ歩き、橋を渡って右に曲がります。
この辺りから地面に赤い線=フリーダムトレイルが出現するので、
これに沿って歩けば簡単に到着できます。
あ、米国最古の現役戦闘艦(なんと300年もの!)の、
コンスティテューション号も見られますよ。
こちらは現役の米国海軍艦船なので、パスポートが必要だそうです。
私が行った時は、なぜか閉鎖されていましたが。
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