2015年11月1日

ボストンで駆逐艦カシン・ヤングを見る

この前ボストン 旅行 出張に行ってきました。
少しだけ時間が空いたので、市内観光するかと思いきや、
ボストンってそれほど見るところがないのね。

アメリカ独立戦争の発端がボストン(ボストン茶会事件)だったり、
米国史ではそれなりに重要な都市なのですが。

市内中央にはフリーダム・トレイルという観光経路が準備され、
独立戦争の記念モニュメントなどを回ることができます。
このモニュメントには今でも献花が絶えず、関心の高さがわかります。
これほど素直に、過去の戦いを誇りにできるのは、
ある意味羨ましいというか、若者を見ているような感覚を覚えたり。

ただ、米国人でもないし米国史にそれほど思い入れもないので、
今回はこちらをみてきました ↓↓








駆逐艦・カシン・ヤング


この駆逐艦は太平洋戦争時に使用され、現在は記念館として公開されています。
戦闘艦は横浜の戦艦三笠以外に見たことがなく、特にWWIIは初だったり。
中に入ると、爽やかな米国海軍の兄ちゃんに挨拶されます。
敵だったのよ〜とか思いながら艦内へ。

歓迎される


この主砲塔がたまらんねw



艦内に入ると、甲板からすぐに40mm対空砲が見えてきます。
映画とかでよくみるやつですね。結構でかい。





毎秒160発の弾丸を発射できるそうです。
そして…カミカゼがこの船にもヒットしたらしい。
日本人である自分としては、正直40mmなんかよりも、その時の
戦闘機搭乗員の心中を想像するとね。
まさか70年後に、子孫が観光でこの艦に乗るとは思わなかったでしょう。
無念に思うだろうか…
でも、本当は誇るべきことなのかもしれない。





ほかにCICもありました。
戦争後期には、艦長が艦橋にいるべきか、CICにいるべきかで
論争があったそうです。ほとんどの情報は艦橋ではなく、
戦闘指揮室に集まる時代になっていたそうです。



20mm機関砲

艦尾の20mm機関砲。
となりの解説板にはこうありました。
「…20mm。その音を聞くといつも心中が寒くなった。
なぜなら、それは敵が最終防御ラインに肉薄していることを意味するのだ。」


20mm機関砲の照準器。当時のもの。これで零戦を狙っていたのか…


20mmの照準器を覗いてみましたが、いまから70年前に
まさにこの窓から日本機を狙っていたのですね…






とまあ、いろいろ考えることもありましたが、なかなか興味深い訪問でした。
軍艦がすきなら一度行って損はないと思いますよ。


ちなみにアクセスは、あまり地下鉄の便がよくありません。
ノース・ステーションから徒歩が一番確実かと思います。
駅から北へ歩き、橋を渡って右に曲がります。
この辺りから地面に赤い線=フリーダムトレイルが出現するので、
これに沿って歩けば簡単に到着できます。

あ、米国最古の現役戦闘艦(なんと300年もの!)の、
コンスティテューション号も見られますよ。
こちらは現役の米国海軍艦船なので、パスポートが必要だそうです。
私が行った時は、なぜか閉鎖されていましたが。




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