2013年3月5日

SFTSと新型コロナ


SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

このところ話題の新興感染症。
マダニが媒介するウイルス症のようです。
マダニって一般家屋のダニとは全く違うので、
普通の人には関係が薄いですが…
登山者には関係大ありですよね…。



私も高校生の頃に長野県東部(佐久)の山中で刺されました。
自分の周囲では、大学時代に某山で先輩が刺されたりしました。
奴らがそんなウイルスを持っていると考えると恐ろしいです。

マダニについては以下のまとめサイトを参照
あいかわらず全身がカユくなるwww

【閲覧超注意】マダニってやつを調べて後悔した・・・・・・・・・・・・・・・・



SFTSについては、SFTSウイルス(SFTSV)が原因とされています。
SFTSVは新しいウイルスであるため、
国の研究所レベルでも研究が開始されたばかりだそうです。
とりあえず簡便な検出キットを作って欲しいですね。
ウイルス学的に検出する(電子顕微鏡など)は非常に大変でしょうから。


しかし、このウイルスは実は昔から国内に分布していたという説もあり、
それほど怖れることは無いのかも知れません。
そんなことより、私はこちらのニュースの方が気になります。


新種のコロナウイルス感染症について(厚生労働省)



コロナウイルスは風邪の原因のウイルスですが、
実は、あのSARSもコロナウイルスです。
空気感染し、伝播力も強いので強毒化するとヤバい奴です。
今回の新型ウイルスは、6人中2人が死亡ということで、
実に死亡率33%に達します。
アラビア半島で発生した現状から、地理的には遠いですが、
そこはグローバルな時代ですから、いつ日本に到達するか分かりません。


しかし、しかしですよ。
10年前を思い出して下さい。
あのSARSではエピデミックまで原因ウイルスの同定に至らなかったWHOが、
今回はわずか6例でウイルスの特定に至ったのです。
10年で人類のウイルス学はここまで進歩したのです。
これはウイルス学そのものの進歩でもあり、
監視体制を強化するWHOその他の国際機関の進歩でもあります。


新しいウイルスに恐怖しつつ、
人類の無限の可能性にも感動を禁じ得ません。


追伸
マダニは、SFTSV以外にも
ライム病リケッチアなどの危険な病原体を保持しています。
刺されたあとに体調が悪くなったら、迷わず病院に行きましょう。
その時、刺されたダニを取っておいて持参することをおすすめします。





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